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雪をかぶった車(画像の一部を加工しています)=2025年2月18日午後3時1分、新潟県魚沼市須原、久保田正撮影
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 強い寒気が流れ込んだ影響で新潟県内は18日、山沿いを中心に大雪となった。今月初旬からの積雪が残る魚沼市では6時間に21センチの降雪を観測。関越道では前夜に立ち往生が発生した。雪は19日にかけてピークとなるが、冬型の気圧配置はしばらくの間続く見込みで、新潟地方気象台や国土交通省は交通障害などへの警戒を呼びかけている。

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 魚沼市は18日、午後から本降りとなった。除雪車が行き交い、住民らは雪かきに追われた。自宅前の雪かきをしていた一人暮らしの横山幸子さん(84)は「今年の冬は晴れた日がない。異常だよ」とうんざりした表情。毎日雪かきに追われ、「年寄りにはきついけど、やらないわけにはいかない。本当にいやになる」とぼやいた。

 気象台によると、魚沼市小出は18日午後6時までの6時間に21センチと全国で最も多い降雪を観測。積雪は同市守門で301センチとなった。同市北部事務所の斉藤一宏次長は「ここ数年の中でも多い印象。大雪が長く続き、除雪が済まないうちに、降り積もり続けるのが心配だ」と話す。

 関越道は17日午後6時すぎ、土樽パーキング(新潟県湯沢町)付近の上り線で、雪による事故をきっかけに立ち往生が発生した。最大205台の車両が一時、約3キロにわたって列を作った。ネクスコ東日本は一部区間を通行止めにして除雪作業を進めるとともに、簡易トイレやペットボトルの水、栄養補助食品などの救援物資65袋をドライバーに配布。車の滞留は約4時間後の午後10時ごろに解消し、通行止めも18日午前0時に解除された。

 JR東日本は18日、除雪作業などのため上越線や飯山線、只見線の一部区間で運転を取りやめた。運休は19日も続くという。

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